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関西支部第66回例会のご案内
日本通訳翻訳学会JAITS
関西支部第66回例会 研究発表会
JAITS会員の皆様
関西支部第66回例会をご案内いたします。今回は会員による研究発表です。
関西支部の研究発表では、年次大会のような報告形式ではなく、参加者と意見交換を行う時間を多く取っております。研究について様々な意見交換が可能になる場にしたいと考えておりますので、是非ともご関心をお持ちの皆様にはご参加くださいますようお願い申し上げます。
日時
2024年12月7日(土)14時―16時
方法
ZOOM
ミーティングID: 932 7218 7812
パスコード: 589875
申し込み
不要
情報保障
ZOOMの文字字幕を利用
内容
研究発表
発表1:「舞台芸術における字幕翻訳の役割と効果」
武部 好子(就実大学)
発表2:「キケローの翻訳論」
藤本 時子(近畿大学工業高等専門学校)
お問い合わせ
JAITS関西支部 飯田奈美子
Email: naimei1972@gmail.com
発表1「舞台芸術における字幕翻訳の役割と効果」武部 好子
【要旨】
本発表では、立体的な劇場空間で展開する舞台芸術における字幕翻訳について、映画字幕とも比較しながら、その意義を検討する。事前に録画されているスクリーン上の映画作品に対して、生の俳優の身体を通してライブで展開される舞台作品では、どのように字幕翻訳の果たす役割と効果が異なるのかを明らかにする。また外国語の演劇やオペラを理解する上で言語(台詞)と非言語(俳優の表情・ジェスチャー・音楽・衣装・舞台装置など)がもたらす相乗効果について考察する。
【プロフィール】
就実大学人文科学部実践英語学科教授。演劇における通訳・翻訳や言語と非言語のかかわりについて研究。
発表2「キケローの翻訳論」 藤本 時子
【要旨】
古代ローマの政治家・弁論家・哲学者と多彩な肩書を持っていたキケローは、ギリシアの哲学作品等の翻訳を通じて母国語であるラテン語で新造語を多数生み出し、ギリシアの思想や内容をラテン語で新たに表すことによって、母国語の表現法を豊かにしてきた。
本発表はキケロー独自の翻訳理論を、その哲学書や修辞学書などの理論書から抽出した後、自身の翻訳作業や翻訳論研究を通じてキケローが磨いてきた表現を、実際の政治活動の場でいかに援用し、いかなる効果を得たかまでを、発表時間内で可能な範囲で論じたい。古代人が行ってきた献身的作業が、さらに英語などに翻訳されることにより現代の言語や思想の発展の礎にもなったことは想像に難くなく、本発表はその究明の一助となることを目指す。
【プロフィール】
近畿大学工業高等専門学校 准教授
研究分野:西洋古代翻訳理論と実践の伝統と発展
以上