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関東支部第70回例会 中根育子先生御講演「通訳を介した取調べにおけるやりとり:談話分析の見地から」の御案内
日本通訳翻訳学会会員の皆様
日本通訳翻訳学会関東支部では、日本通訳翻訳学会「通訳翻訳研究における会話・談話分析の展開」プロジェクトチームとの共同開催で、第70回例会を下記のとおり開催いたします。
ご希望の方は、下記案内に記載されている事前登録URLからお早めにお申し込み下さい。
皆さまふるってのご参加をお待ちしております。
日本通訳翻訳学会関東支部長 辛島デイヴィッド
【講演者】
中根育子先生(オーストラリアメルボルン大学 Associate Professor)
【講演題目】
通訳を介した取調べにおけるやりとり:談話分析の見地から
2014年にPalgraveから出版されたオーストラリア警察による日本人被疑者の事情聴取の談話分析に関する御著書 Interpreter-mediated police interviews: A discourse-pragmatic approachの主な内容を日本語で解説していただくことを趣旨とした御講演です。
【日時: Date】
2024年6月22日(土) 16:00-17:30 (日本時間)
【形式: Mode】
Zoom のみ(Zoom Only)
【参加費:fee】
無料(free)
【講演言語及び通訳(Lecture Language & Interpreting Service)】
講演言語 (Lecture):日本語 (Japanese)
日英通訳(J-E Interpreting):国際基督教大学通訳コース訓練生による日英同時通訳
(Japanese-English simultaneous interpreting by International Christian University interpreting trainees)
手話通訳(日本手話通訳):手話通訳御希望の方は申込時にその旨御記載下さい
【申し込み方法及び締切: Application Link & Deadlines】
手話通訳を御希望される方: 2024年6月9日(日)22:00 迄
それ以外の方: 2024年6月16日(日)22:00 迄
以下のリンクまたはQRコードよりお申し込みください。
【お問合わせ】
日本通訳翻訳学会 関東支部運営委員 田村 智子
Email: tamuratomoko@icu.ac.jp
【講演者】
中根育子先生(オーストラリアメルボルン大学 Associate Professor)
【講演題目】
通訳を介した取調べにおけるやりとり:談話分析の見地から
【要旨】
本講演では、通訳を介した警察の取調べを、三者間で行われる談話として分析し、そのやりとりに現れる事象について法語学・社会言語学の見地から行った考察を紹介する。同時に、オーストラリアで日英の通訳を介して行われた取調べにおける沈黙・修復・会話の重なりなどの現象を会話分析の枠組みを用いて行った分析をもとに、司法通訳の実践に役立つのではと考えられる談話の構築過程を紹介することを目的とする。また、警察取調べにおける通訳を介したやり取りの分析にあたり、参与者の役割・司法手続きの場面における力関係・取調べの司法ジャンルとしての特徴にも注目し、参与者の様々な談話ストラテジーを明らかにする。裁判や警察取調べといった司法手続きにおけるやりとりにおいては、尋問者と被尋問者の提示したいナラティブ(ストーリー)が相違することが多々見られるが、 のちに証拠として提出される取調べのプロセスの中でそのような相違から生まれる緊張が、 通訳を介したやり取りにおいてどのような意味を持ちどのような困難をもたらすか、談話分析の見地から行った解釈について述べる。
(詳細は添付ファイルをご覧ください。)
主催:日本通訳翻訳学会関東支部、日本通訳翻訳学会「通訳翻訳研究における会話・談話分析の展開」プロジェクトチーム
協力:国際基督教大学教養学部メディア・コミュニケーション・文化メジャー通訳コース及び国際基督教財団(JICUF)