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関西支部第47回例会のお知らせ
■日本通訳翻訳学会関西支部第47回例会は以下の要領で行われます。
【日時】 2018年3月24日(土)13:00~15:30
【場所】 神戸松蔭女子学院大学 図書館ラーニングコモンズ てらす1
(阪急六甲駅)http://www.shoin.ac.jp/guide/campus/access/index.html
発表1:
【タイトル】電子絵本の翻訳における演劇的効果の可能性
【発表者】武部 好子(就実大学)
【要旨】本発表では、電子絵本を翻訳する際に演劇的要素が果たす効果と役割について検討する。電子絵本とは、目で絵を見ながら耳で音を聴くことによって絵本の作品を自然に鑑賞できる読書支援ツールである。このスタイルを確立するには、翻訳だけでなく音訳も求められる。紙絵本における読み聞かせの観点から、電子絵本の視聴覚的役割を解明する。また絵本翻訳と舞台翻訳はどのような関係があるのか、絵本翻訳と舞台翻訳の相関関係について検討する。Katharina Reissによるテクスト・タイプに沿った翻訳方法にも触れながら、絵本を翻訳・翻案する事にどのような可能性があるのか探る。
発表2:
【タイトル】なぜ英語のできる人が通訳者を使うのか?―日英ビジネス通訳の事例からー
【発表者】高橋 絹子・木村護郎クリストフ(上智大学)
【要旨】本報告はビジネス場面における通訳の役割に関する調査・研究の一部を扱うものである。本報告ではその2017年の調査結果を踏まえて、「通訳者の使い分け」に関して、今度はクライアントの観点から考察を行うために、5人のビジネス通訳のクライアントに通訳者と同様のインタビューを行った。それによれば、英語力がかなりあるクライアントでも、交渉の内容や本人のその場面の役割に応じて、通訳者を使う必要のある場合には、「通訳者の使い分け」が行われていることが明らかになった。本報告では、ここからさらに、通訳者を使うことのメリット・デメリットの考察につなげていきたい。本研究を通じて最終的には、日本のビジネス場面において通訳者が果たしている役割がより明確になることを期待したい。
【参考文献】
高橋絹子・木村護郎クリストフ(2017)「だれがいつどこで何のために通訳を使うのか-日英ビジネス通訳の事例から-」『通訳翻訳研究への招待』17号、1-19ページ。
【参加費】会員:無料 非会員:1000円(学生500円)
【出席のご連絡・お問い合わせ】古川(furukawa@shoin.ac.jp)までお願いします。
なお、終了後懇親の会を予定しております。近くの『西洋茶館』にてアフタヌーンティをいただきながら、交流する会をいたします。会費は2000円です、お気軽にご参加ください。ただし、アフタヌーンティは準備の都合で3日前までの予約が必要です。出席のご連絡の際に、懇親会を希望する方は合わせてお知らせください。当日参加を希望される方は、アラカルトメニューでの対応となりますことをご諒承下さい。