NEWS

日本通訳翻訳学会関東支部第46回例会のお知らせ

日本通訳翻訳学会関東支部では、以下の要領で第46回例会を開催します。
近年、通訳に関する歴史的研究が通訳研究の主要な領域の一つして認識されるようになりました。また、アフガニスタンやイラクでの戦争、安全保障上の情報活動における通訳者の役割に注目が集まり、紛争・戦争・占領下での通訳事象に関する研究も増えています。今回の例会では「戦時通訳者の動員と養成」をテーマに、第二次世界大戦時の英国と台湾・日本の事例を検討します。ディスカッションの時間もありますので、奮ってご参加ください。(事前申込は不要です。)
【日時】2017年7月9日(日)13:00-16:00
【場所】立教大学池袋キャンパス本館1階1101教室
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/qo9edr00000001gl-att/img-campusmap_ike.pdf

【プログラム】
13:00-14:00 研究発表
タイトル:「英国による戦時日本語通訳者の動員と養成」
発表者:武田珂代子(立教大学)
要旨:日英開戦を予想して駐日英国大使館が行った日本語通訳者リスト作成、また、シンガポール陥落後、英軍が始めた日本語通訳者・翻訳者・暗号解読者養成のプログラムなどについて、一次資料をもとに説明し、現代にも通じる戦時通訳者養成の課題について考察する。
14:10-15:10 研究発表
タイトル:「日本の植民支配下での台湾人戦時通訳者の動員(1937-1945)」
発表者:藍適斎(Shichi Mike Lan)(台湾・国立政治大学)
要旨: 第二次世界大戦中、台湾総督府及び日本軍がまず中国それからアジア太平洋地域における戦時通訳者として台湾人をどのように動員したかを分析する。とくに、動員方法と規模、また、動員された台湾人通訳者の社会的・教育的背景の変遷に注目する。
(英語での発表。学生による通訳または資料の日本語訳を提供)
15:20-16:00 会場参加者とのディスカッション
【参加費】会員:無料 非会員:1000円(学生500円)
【お問合せ先】立教大学・武田珂代子(kayokotakeda@rikkyo.ac.jp