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日本通訳翻訳学会関東支部第44回例会のお知らせ

日本通訳翻訳学会関東支部では、以下の要領で第44回例会を開催します。

法廷通訳研究において「通訳されない状況」に着目し、単一言語使用の日本の法廷と二言語使用のマレーシアなど諸外国の法廷における事例を法廷参与者の意識、通訳人の役割、司法制度、言語政策などを軸に報告します。参加者とのディスカッションの時間を多く設けてありますので、奮ってご参加ください。(事前申込は不要です。)
【日時】2017年5月27日(土)13:30-16:30
【場所】立教大学池袋キャンパス本館1階1101教室
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/qo9edr00000001gl-att/img-campusmap_ike.pdf
【プログラム】 
13:30-13:50 研究発表
タイトル:「通訳人が在廷する日本の法廷において通訳がなされないとき」
発表者:吉田理加(順天堂大学)
要旨: 通訳人が在廷している法廷においても通訳は必要がないと判断される場合がある。発表者が傍聴し筆記記録した法廷談話と通訳人や弁護人へのインタビュー談話をもとに、日本の法廷において通訳がなされない状況を参与者はどのようにとらえているのかについて報告する。
14:00-15:00 研究発表
タイトル:「通訳なしの環境の中での通訳の役割:マレーシア等の諸外国におけるバイリンガル(二言語)司法制度の例」
発表者:Richard Powell(日本大学教授)
要旨: あいまいさを恐れながらも、多くの国の司法制度は一つの言語でしか発言することが認められておらず、 他の言語で発言する場合は必ず通訳を介さなければならない。ただし、殆どの判事や弁護士がバイリンガルであるマレーシア、香港、ケニヤ等では二つの異なる言語の発話を含む裁判も実施されており、部分的通訳、あるいは通訳を介在させない法廷も珍しくない。本発表ではこのような環境を主に言語政策分野の視点から見て、バイリンガル法廷(二言語裁判)に於ける通訳の役割を考える。
15:10-16:00 会場参加者とのディスカッション
【参加費】会員:無料 非会員:1000円(学生500円)
【お問合せ先】立教大学・武田珂代子(kayokotakeda@rikkyo.ac.jp)