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日本メディア英語学会研究例会のお知らせ(6/16)
皆様
吹き渡る風が青葉の香りを運んで来る季節となりました。
さて、本学会と相互協定を結んでおります日本メディア英語学会(旧・日本時事英語学会)の
東日本地区研究例会を6月16日(土)に行いますので、
ご案内させて頂きます。皆様、奮ってご参加ください。
河原清志(同学会理事・東日本地区長)
~~~~~記~~~~~
日本メディア英語学会東日本地区 第84回研究例会
日本メディア英語学会東日本地区では、以下のとおり、研究例会を開催します。皆さまご多忙のこととは存じますが、奮ってご参加いただきますよう、お願い申し上げます。
日時:2012年6月16日(土)14:00-17:00
会場:立正大学 大崎キャンパス 11号館8階 第6会議室
〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16
【交通案内】 大崎駅(JR山手線、湘南新宿ライン、埼京線、りんかい線)から徒歩5分、五反田駅(JR山手線、都営地下鉄浅草線)から徒歩5分、大崎広小路駅(東急池上線)から徒歩1分。詳しくは、こちら(http://www.ris.ac.jp/guidance/cam_guide/osaki.html)をご参照ください。
会費:会員・学生 無料(非会員500円・予約不要)
≪第1部 (14:00-15:15)≫
講演:「東日本大震災時における多言語情報支援の取り組み」
内藤稔氏(東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター特任講師)
慶應義塾大学総合政策学部卒業。日本経済新聞社編集局記者を経て、モントレー国際大学大学院・会議通訳課程修了。大手外資系企業での社内通翻訳者、東京外国語大学国際コミュニケーション・通訳コース特任講師を経て現職。著書に『よくわかる逐次通訳』(共著、東京外国語大学出版会)、翻訳書に『国境を越える人々―北東アジアにおける人口移動』(共訳、国際書院)。
要旨:2011年3月11日に発生した東日本大震災では、日本人のみならず、多くの定住外国人が被災者となった。震災発生直後より全22言語による「多言語災害情報支援サイト」を立ち上げた東京外国語大学の取り組みを通し、災害時における通訳・翻訳活動の在り方を考える。今後、日本社会の多言語・多文化化が進行するとされる中、特に平常時における蓄積、ならびにコーディネート力が求められる緊急時の多言語情報支援について、主としてコミュニティ通訳の観点から留意すべき要素を検討したい。
≪第2部 (15:30-16:45)≫
講演:「メディア英語研究へ一つの展望――ディスコース分析を軸として」
浅野雅巳名誉会員(成蹊大学・島根県立大学名誉教授 、本学会名誉会員)
1933年東京市生まれ。57年東京大学文学部英吉利文学科卒業。高等学校・出版社勤務(英語辞典編集)、成蹊大学非常勤講師、同大学文学部英米文学科・同大学院文学研究科助教授・教授。98年新設博士後期課程専任教授。担当:英語学特殊研究C(応用的研究)。2001年定年。島根県立大学開設準備委員を経て01年同大学総合政策学部教授。03年新設大学院北東アジア研究科博士前・後期課程教授。06年定年、非常勤講師。10年退職。主な関心分野:メディア英語・ジャーナリズム・時事問題分析。執筆:『英語メディアにみる表現と論理――湾岸戦争はどう報道されたか』(研究社出版1992)、『言語とメディア・政治』(共著・朝倉書店09)、「時事英語学論考1~3」(成蹊大学文学部紀要1986―96)、「メディア英語研究1~4」(同紀要他1997―01)他、著書・研究論文・テキスト・ジャーナル寄稿等百数十点。1988―91年本学会会長。
要旨: 2011年4月、日本時事英語学会が日本メディア英語学会と改称した機に臨み、まず過去20年間、学会の英語略称JACESとJAMESが並存した経緯を学会出自の観点から確認、次に「時事英語・研究と教育」から「メディア英語・研究と教育」へと脱皮を促した時代の趨勢を背景として、伝統的言語学、ディスコース分析、対照言語学、記号論等の視点から、メディア英語が内包する静的・動的要素を透視しつつ、多彩なメディア言語的アスペクトとディスコースに関し多様なアプローチを展望する。また、自らの研究軌跡を参考に、大学院の言語学研究プログラムにメディア英語を加える時代的意義と可能性を論じる。
連絡先:kawahara@kinjo-u.ac.jp (金城学院大学・河原清志)