関西支部
関西支部第16回例会のお知らせ
■日本通訳学会関西支部第16回例会のお知らせ
[日時]:2007年12月1日(土)3:00~5:30
[場所]:千里クラブ(地下鉄御堂筋線千里中央駅北出口すぐライフサイエンスセンタービル20階)
<研究発表1> 船山仲他会員(神戸市外国語大学)
「通訳の透明性とは 」
<要旨> 通訳場面から通訳者が消えることはあり得ないのであるが、透明マントを着せられることはあるかもしれない。他方、通訳(翻訳)であることを聞き手に意識させない透明な通訳はあり得る。前者は通訳者の社会的立場に関することであり、後者はコミュニケーションのプロセスに関することである。本発表では、両者の区別を踏まえて、通訳の透明性をどう捉えるべきかを論じる。
<研究発表2> 田辺希久子会員(神戸女学院大学)
「大学で順送りの訳・逆送りの訳をどう教えるか」
<要旨> 大学での翻訳の授業において新聞・雑誌記事などの翻訳練習を行う際、関係詞や接続詞を使った複文をどう訳すのか。通訳やスラッシュ・リーディングの訓練を受けた学生には順送りを中心にする人がいる一方、学校英語・受験英語からの習慣で逆送りを中心にしている人もいる。発表者の経験則では、そうしたケースの80~90%はどちらのやり方でも大きな問題はない。しかし(1)翻訳として、より日本語らしい表現にするには逆送りにしたほうがよいときがある、(2)論理の流れから言って、順送りにしなければならないときがある、(3)文が長くなったら順送りのほうがよい――という3点については学生に注意を喚起している。本発表ではNewsweekの英語版と日本語版を比較することで、発表者の経験則の検証を試みる。
[参加費]会員:無料 非会員:1,000円
[出席の連絡]11月26日(月)までに、船山(funayama@hcn.zaq.ne.jp)までお願いします。
なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。