関西支部
第34回関西支部例会のお知らせ
■第34回関西支部例会を以下の要領で開催します。
【日時】 2013年12月7日(土)15:00~17:30
【場所】 西宮市大学交流センター(阪急西宮北口駅北改札口を出て右手、隣接の「ACTA西宮」東館6階)
発表1
【発表者】高橋絹子(上智大学短期大学部非常勤講師)
【題目】日本人大学生の英日逐次通訳は、どこでつまずくのか?
【要旨】通訳訓練生の通訳における問題のひとつとして、Omissionが挙げられることは先行研究でもすでに報告されている (Barik, 1971, 1975;
Dillinger, 1994; Liu, Schallert & Carroll, 2004; Takahashi, 2009)。Takahashi(2013) では、1年間の通訳訓練を受けた大学生を対象に通訳実験を行い、データを集めたところ、英日の逐次通訳で、だいたい2行からなるタスクの後半に行くほどOmissionやSubstitutionが多くなり、正確な通訳の割合が低下すると報告している。実験の直後に各参加者に行ったインタビューによる回想では、参加者からは単語の音声認識と、英語と日本語の意味を結びつけるのに時間がかかり、後続部分を聞き逃すという意見が多かった。この現象が訳出に反映されていることになると考えられる。ではその際、一体、どこまで間に合い、どのあたりで、通訳がどのように破たんしていくのか、またそこには参加者間に何かしらの共通点があるのか、参加者の訳出データの質的分析を行うことによって、その原因の詳細を考察し、さらなる指導方法につなげたい。
発表2
【発表者】武部好子(就実大学)
【題目】「翻訳と翻案の差異―西洋演劇を通して」
【要旨】本発表では、西洋演劇における翻案劇について、特に非言語的要素に焦点を置き、起点言語における芸術的価値が目標言語ではどのように変容するか論じる。戯曲の言語記号を舞台空間で非言語記号体系を通して解する点について、Roman
Jakobsonが認識している三種類の翻訳の第三番目となる記号間翻訳(intersemiotic translation)の側面から考察する。更に、翻案劇が、テクストとしての翻訳でなく、より立体的な翻訳プロセスであることを検証するために、Anthony
Pymが言及している文化翻訳(cultural
translation)についても触れる。
Jakobsonが認識している三種類の翻訳の第三番目となる記号間翻訳(intersemiotic translation)の側面から考察する。更に、翻案劇が、テクストとしての翻訳でなく、より立体的な翻訳プロセスであることを検証するために、Anthony
Pymが言及している文化翻訳(cultural
translation)についても触れる。
【参加費】 会員:無料 非会員:1,000円(学生500円)
【出席の連絡】 11月30日(土)までに、西村(nishimur(a)tachibana-u.ac.jp)までお願いします。((a)は@に直してください。)なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。
【出席の連絡】 11月30日(土)までに、西村(nishimur(a)tachibana-u.ac.jp)までお願いします。((a)は@に直してください。)なお、終了後近くの店で懇親の会を予定しています。お気軽にご参加下さい。