通訳教育分科会
第20回通訳教育分科会会合の報告
■第20回通訳教育分科会会合の報告を掲載します。
第20回通訳教育分科会会合の報告(2007年3月18日開催)
すでにお知らせしましたように、通訳教育分科会では本年度より、従来の講演会形式を改め、通訳教育に携わる会員を中心とした継続的な勉強会を開催することにしました。
その方針のもとでの最初の集まりとなりました3月の会合では、新崎隆子氏の「通訳教育の現状と課題」について、また河原清志氏の、「これまでの通訳教育研究と教育に資する通訳評価」についてのプレゼンの後、当日の参加者全員で今後の分科会の方針や通訳教育について討論を行いました。当日参加出来なかった方々から、発表内容についてのお問い合わせが多く寄せられましたので、詳しく報告致します。
・河原氏の発表内容:
「これまでの通訳教育研究と、教育に資する通訳評価」と題して、以下の内容を発表。
①これまでの通学学会年次大会での通訳教育に関する発表
②これまでの通訳教育分科会及び定例例会での通訳教育に関する発表
③これまでの「通訳研究」誌での通訳教育に関する投稿
このリストを時系列に沿って記したハンドアウトを配布し、これまでの通訳教育研究の成果を振り返りました。また、通訳評価表の試案をご提示して、プロ養成のための評価ではなく、教育目的のための評価について論じました。
・新崎氏の発表内容:
「通訳教育の現状と課題―アクション・リサーチの提案」と題した発表では、「プロ通訳者の育成を目的にしたヨーロッパの通訳教育モデルは、語学力の強化が主たる目的になっている日本の通訳教育の現状に合わないことを直視し、日本独特の通訳教育を考えなおす必要があり、通訳教育を語学力の強化、通訳者の養成、異文化コミュニケーション教育、研究者の養成などの目的と、受講生の期待やニーズ別に整理し、有効な教育法に関する共同研究をしてはどうか」との提言を行いました。
方向性については参加者の支持を得られましたが、本格的な研究をするためには準備が必要との意見が大勢を占め、教育実践者同士の情報交換の手始めとして、次回の分科会までに有志がパイロット調査として学生のニーズを調べ、シラバス交換の準備をするということになりました
・お知らせ:
本会合の結果、今後、通訳教育分科会としては、日本の通訳教育の現状を少しでも正確に把握するため、各大学や大学院、専門学校、通訳スクール等に於ける通訳クラスの受講生のプロフィール、および、ニーズ調査(パイロット)を実施してみることになりました。アンケート項目は下記をご参照ください。なお、本調査への参加を希望される教育関係者の方は、各自でアンケートを取って頂き、その結果を、次回、7月末頃に開催予定の教育分科会の会合にお持ち寄りください。3月の会合に欠席された方でも参加できます。できるだけ多くの方々に参加頂けたら幸甚です。
教育分科会幹事一同
================================アンケート項目
1. この授業を履修する理由は何ですか?
□通訳や通訳の勉強法に興味がある □将来プロの通訳者を目指しているから □英語力を高めたい □就職や留学に備えて □その他
2. 現在の英語力についてお答えください。(大体OO点台でも可)。
□TOEIC 点 □TOEFL 点
□英検 級 □その他
3. 英語力の自己評価は?
□英語は得意な方だと思う □英語で友達に手紙が書ける
□英語は嫌いではないがあまり得意ではない □CNNやBBCのニュースが聞き取れる
□苦手だと思う □ネイティブスピーカーの先生の講義は大体理解できる
□リスニングは苦手 □会話が苦手 その他
4. 海外在住、留学経験はありますか。
□在住経験がある ~ 才まで 国
□留学経験がある 高校 ・ 大学(○で囲む) 国
5. 今までに通訳訓練を受けたことがありますか。 ある ・ ない(○で囲む)
6. この授業で何を学びたい、身に付けたいですか?
□通訳の仕事や資格に関する知識 □効果的な英語の勉強法
□通訳技術やノウハウ □就職や留学に役立つ技能
□その他
7. 卒業後の進路の希望は?
□将来プロの通訳になりたい □企業などで社内通訳になりたい
□通訳にならなくても、英語を使った仕事がしたい □海外で働きたい
□その他
8. 自宅での学習時間はどのくらい取れますか?
英語の勉強に 時間/日、 時間/週くらいあてることができる。
9. この授業以外にどのような英語科目を履修していますか?これまでにどのような英語科目を履修しましたか?
現在履修している科目:
これまでに履修した科目:
10. このアンケートの結果を研究目的に使用することがあります。(使用する場合でも、個人情報が公開されることはありません。また研究目的以外に使用することはありません。)
研究目的での使用に □同意する □同意しない