翻訳研究分科会
第 9 回翻訳研究分科会のお知らせ
■第 9 回翻訳研究分科会を以下の要領で行いますので、参加ご希望の方は予定に入れておいて下さい。
日時:2008年12月7日(日)午後1時半~4時ごろ
開催場所:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館第1会議室
発表者:北代美和子会員(翻訳家)
テーマ:翻訳教育を考える━文芸作品の翻訳者養成をめぐって
要旨:いわゆる「英文和訳」から「翻訳・邦訳」と呼べる段階に進むための翻訳技術向上を目的とした教育については、ある程度の方向性が確立されてきている。「翻訳」にもさまざまあるが、文芸翻訳の場合、さらに一段上のレベルを目ざし、商品として通用する翻訳を生み出すには、原文の全体を見渡しながら緻密に読み込む能力と、読み込んだ内容を日本語で正確かつ感性豊かに表現する能力が求められる。文体の特徴やテキストに隠された多様な仕かけまでも日本語に移し換えることのできる読解力と表現力を兼ね備えた翻訳者を養成するために、翻訳教育の現場ではなにができるのか、なにが必要とされているのかを、ワークショップ参加者とともに考えていきたい。
当日は田辺・光藤会員の新刊書についてのご報告もあります。
*なお、今回のワークショップは翻訳教育者を対象としていますので、学部生・博士前期課程(修士)に在学の会員の方はご遠慮ください。
お問い合わせは翻訳研究分科会担当理事:水野 的(a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp)まで。